日々の喜怒哀楽を綴ります。

ちばてつやの涙の意味…

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成人式:無言館で ちばてつやさん涙の訴え
発言要旨/長野 毎日新聞 2015年04月30日 地方版
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◇命かけた若者、今の日本を喜ぶでしょうか

皆さん、こんにちは。ちばてつやです。

きょうは70年前に亡くなった若者たちの絵を(無言館で)たくさん見ました。70年前、小学校に入ったばかりの6歳の頃、中国の奉天というところで私は終戦を迎えました。中国の人たちが怒って、日本人の住んでいるところに押し寄せて暴動が始まったとき、ここは日本人がいてはいけない場所だった、日本ではなかったのだと、その時気づきました。

それから1年間、大人たちは早く内地へ帰りたいと言っていました。両親は私を含む幼い4人の子供を抱え、どうしたら内地へ帰れるだろうかと−−。食料もありませんでした。両親は、私たちを抱えて逃げ回りました。

中国から逃げてくる前後に、たくさんの若者が、たくさんの命が奪われました。そういうことを思いながら、無言館の若者たち、私たちよりもずっと先輩ですが、若者たちだった頃の絵をみながら、思うんですけど、その人たちが今の日本を見て−−(約30秒、目頭を押さえ沈黙する)−−ごめんなさい。今の日本を見て、自分たちが命をかけて守ったということを、喜んでくれるでしょうか。

自然を壊したり、人が住めない場所を作ってしまったのは、我々の責任です。本当にごめんなさい。若い皆さんは、その後片付けをしなくちゃいけない。どうかお願いします。いい日本にしてください。さんざん汚しておいて申し訳ないです。私も一生懸命がんばります。どうか、よろしくお願いします。

*写真は、上田市の無言館前のスピーチの途中、声を詰まらせるちばてつやさん=2015年4月29日午前11時16分、川辺和将撮影(「毎日新聞」webサイトより)

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