日々の喜怒哀楽を綴ります。

場所取り

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大阪府立あいりん労働センター(釜ヶ崎職安)の西側は"人夫出し(日雇い労働者募集の手配師)"の車が横付けされて早朝から賑わうが、夕方以降はシャッターが降りる。午後4時、奇妙な光景を見つけた。ワンカップの空き瓶や手荷物、家財道具などが綺麗に2列縦隊で並んでいる…付近にいた男性に「これは何でっか?」と訊くと「シェルターの順番待ちや」と教えてくれた。つまり、一夜の寝床を確保するために、パチンコ台に煙草を置いて場所取りをするが如く、自分の"所持品"を並べて「予約」状態を創出するわけである。労働センターで受付をして、三角公園東側にある通称シェルターへ入るのだが、もちろん定員があって此処でもあぶれた人は野宿をする羽目になる。仕事にあぶれ、寝床確保からもあぶれる。非情に過ぎるではないか!シェルターに定員があること自体が大問題なのだが、<シャッターを閉めない>というぐらいの方便があってもええやないか--。巨大な建物内の空間が夜間未使用ならば、そこに雨露を凌ぐ人がいて何が問題なのか?誰の迷惑になるか?午後6時、閉じられたシャッターの前には、はや段ボールの"シェルター"が並んでいた。ゆうに100メートルはある。単純計算すれば50人程になるか。今日は雨模様だから、濡れないように軒下からはみ出さず一列だったが、晴れの日なら2列、3列にもなるのだろう。何のことはない、ワンカップの空き瓶が人間に入れ替わっただけやがな。我が故郷の苦境は縦列にあり、か……。

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