日々の喜怒哀楽を綴ります。

NUTS

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何年か前、ホテルのテレビで偶然見た映画が気になっていた。バーバラ・ストライザンド扮する娼婦が、殺人罪で裁判を受けている。「精神異常」を理由に、弁護士・検察・判事・医師・両親ら、彼女の周囲にいる全ての人々が「裁判を受ける能力無し、刑務所よりも病院へ送致」を主張する。途中から見たので、反論する彼女の実に活き活きとした言葉だけが強く印象に残ったままだった…あれはいったい何という映画か?積年の疑問がはれた!『ナッツ』である。中古ビデオを入手して、観た。
次々に明かされる彼女の「恐怖」の来歴、継父の性暴力とその糊塗、ベテラン精神鑑定医の虚偽、etc.etc.余り優秀ではない国選弁護人も彼女の言葉に励まされて、舌鋒鋭く反対尋問を展開する。映画を観るものは問われる--Are you sane? Are you crazy? And ... what is LOVE?
「裁判を受ける資格と権利がある」と認められて、法廷を出ようとする彼女に「ダメ弁護士」が問う。"Where are you going?" 娼婦は答える"Out!"--何という爽やかなエンディングだ。昨今の陳腐な「裁判もの」が束になってもかなわない。
"Nuts" is insane, crazy, broken and eccentric. So am I.

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