日々の喜怒哀楽を綴ります。

岡部伊都子さんの手紙

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初めてお会いしたのは、1983年『耳塚民衆法要』の時だった。大阪城築城400年祭などというふざけた官民一体イベント(プロデューサーは堺屋"Do A Ho"太一)に対抗して、我々は京都七条の豊国神社前で祈った。千人の参加者を前に、病身をおして岡部さんはアピールをしてくださった。「この塚に吹く命の風、雑兵たちの恨みと嘆き、四〇〇年経っても私たちに語りかけています」。
生前、"弱いから折れなのよ"をモットーに、どれだけ沢山のことを私たちに教えてくださったことか。『光のエチュード』を聞いてくださって「"風物詩"の<ちょっとつらいだけ>という歌詞が身に染みます。パギさんを辛くさせてるのは、きっと私たちなんですよね」と手紙をくださり、その後も新刊が出るたびにご送付いただいた…。
住み慣れた北区の邸宅を売って「駅に近い方がいいから」と塩小路のマンションに引っ越されてから、一度だけゆっくりお話をした。「政治家の奴ら、蹴っ飛ばしてやりたい」--ぽつりと仰った声が耳にいつまでも残っている…。
我々に、岡部さんの冥福を祈る資格はない。 合掌。