日々の喜怒哀楽を綴ります。

声体文藝館『泥の河』(3)

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映画にはないシーンである…"演じる"のだ!!
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信ちゃんは、雛の死骸を拾い上げて、血だらけになった喜ちゃんの顔を見つめながら--、
●信雄「(泣く)」
●喜一「泣かんとき。なぁ、信ちゃん、泣かんときぃよ。こんど僕が仇とったるさかい、もう泣かんときぃ」
殴られたり蹴られたりしたのは喜ちゃんの方やのに、なんで自分が泣いているのか、信ちゃんには判りませんでした。喜ちゃんがいじめられ馬鹿にされたことが悲しいのではない。雛を殺したことが悲しいのでもなかった。やり場のない切なさと怒りと情けなさが、信ちゃんの心の中を駆けめぐっていました。