日々の喜怒哀楽を綴ります。

再確認

今年は奇しくも「大逆事件と日韓併合100年」「日本の敗戦65年」「日米安保条約50年」「沖縄少女暴行事件・地下鉄サリン事件・阪神淡路大震災15年」等々、様々な節目の年です。嘗て、大ニッポン帝国は敗戦で【一億総ザンゲ】し、「神」であった天皇は「象徴」になりました。「敗戦国ニッポン」はアメリカの傘の下で「民主・平和・人権のクニ」になりましたが、【己の被害】を振り返りこそすれ、【己の加害】は毫も反省しませんでした。それが証拠に、現行日本国憲法の前文は「戦争は懲り懲りだ」と謳いながら「植民地支配は誤りだった」とは一言一句もありません。その結果、米軍が銃剣とブルドーザーで占有した沖縄の基地は「安保」の名の下に合法化されて今に至っているのです。
大ニッポン帝国は植民地朝鮮の莫大な利益を独占し、朝鮮戦争の特需でニッポン経済は復興し、朝鮮半島の分断固定化で「漁夫の利」を得たのもニッポンです。「朝鮮」とニッポンは、一衣帯水にありながら、この百年は「非道い歴史」しか刻んできませんでした。だから、一世紀に渡る歴史を振り返りながら、今、この地に生きる私たちが『うたう歌/奏でる曲』は何かを、真摯に模索したいのです。「百年目」は、今年だけで終わる一過性の節目ではありません。来年も、再来年も、その次の年も、"一衣帯水"という言葉が喜びの響きを取り戻すまで、「百年目の2010年」を原点に据えたいと思います。
(笠木透・新『CDブック』と『憲法フェスティバル』機関紙に寄せて)