日々の喜怒哀楽を綴ります。

『明日なき今日』

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辺見庸さんから『明日なき今日/眩く視界の中で』(毎日新聞社刊)をいただいた。とたんに、バリー・マクガイア『明日なき世界』(原題:Eve of Destruction『壊滅の前夜』、1965年)を思い出した。同曲は、もちろん高石友也さんや忌野清志郎のカバーで日本でも有名だが、本書はまったく趣を異にする。曲はToo Bad!と叫んだが、書はDark & Empty呻くのだ。それにしても、今年に入って3冊目の辺見さんの新刊である。大道寺将司『棺一基』も含めれば4冊…不肖ごとき遅筆堂は羞恥敬服するほかなし、である。
3・11以降、倫理も理性も博愛も汚されたこの世界で、私たちが生き恥をさらして生きながらえているだけだという事実だけは、確かなようだ。