日々の喜怒哀楽を綴ります。

緑峠

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君知るや 緑峠の 喧騒と
宗秋月の 恨み節をば…
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詩人が逝ってもう4年。閉店してから四半世紀。放置されたままの佇まいが、妙にうら寂しい…朝風呂からの帰り道に撮影した。
在日」が「在日」として響き合う地平で高吟できた時代に、宗さんは決して美しい言葉を紡がなかった。毒々しく、敢えて奇を衒い、憎まれ役を進んで買って出た人だった。「癒し」や「優しさ」などという欺瞞の対極にいた彼女は、己がマスコミや運動を利用したその分だけ、忘れ去られボロボロになって、また、僕に借金を返さないまま…逝ってしまった。廃屋の緑峠に、ひょっとして今も宗さんは住んでいるのかもしれない。詩人の詩にあった通り、白骨をマッコリに造り替えながら…(→これはあえて不正確に描写した/笑)。
金時鐘を愛でることを最後まで拒んだ宗さんを「問題児」「嫉妬深い女」と断じた人々をよそに、鶴見俊輔や李恢成らは「ありゃ、巫女だな」と彼女を崇めた。記憶が途切れないうちに、そろそろ宗秋月論が出てもいいはず。「在日」が「在日」として、変態(あるいは解体)している時代なのだから--。