日々の喜怒哀楽を綴ります。

「4・3」70周年慰霊の旅(4)

ファイル 3757-1.jpg

■文在寅(ムン・ジェイン)大統領、追悼式典参席の意味と課題

◎過去に逆行していた「4・3」解決が転換、"未来へ"

●「国家暴力の真相を明らかにして犠牲者の無念を晴らす」
  …「完全解決」段階へ進展

○「平和-人権」的価値昇華のために
  道民力量の結集と国民的関心が必要


 文在寅大統領の4・3犠牲者70周年追悼式への参席は、4・3の未来を切り開いたと評価する。
 文大統領の追悼式参席は、2006年の故・盧武鉉大統領に続いて現職大統領としては2回目であり、4・3解決の連続線上に位置している。盧前大統領が国家責任を認め、道民に対して謝罪を表明したことが4・3解決の水門を開いたとすれば、文大統領の訪問で、4・3は完全解決を図る段階に突入したと言えよう。
 文大統領は3日、4・3平和公園で開かれた追悼式で「真相解明と名誉回復に中断や後退はない」と述べ、「4・3の完全解決に向けて揺るぎない前進を続ける」と約束した。
   ▲国家による賠償と補償に言及…完全解決に向けて

 文大統領は「遺族と犠牲者の傷と痛みと治癒するために政府による処置を講ずることに最善を尽くし、賠償と補償、国家トラウマセンターの建設など、立法的に必要な事項について国会で積極的に協議する」と言明した。さらに「国家暴力が加えた暴力の真相を明らかにして、犠牲になった方々の無念を晴らして名誉を回復することは言うまでもなく、遺骸発掘も悔いが残ることのないよう最後まで続ける」意志もはっきりと表明した。
 現職大統領が4・3犠牲者と遺族に対して国家による直接支援を表明したことで、盧前大統領が4・3犠牲者の名誉回復などを強調して以降における完全解決に向けたさらなる前進となった。今年の70周年は生存している犠牲者が迎えるであろう人生最後の十年目の節目という4・3解決の切迫した状況にあって、政府が支援と協力を通じて完全解決の速度をより速めることが期待される。
 何よりも、李明博・朴槿惠の両政権時代を通じて事実上中断していた4・3解決の為の滔々たる波濤が再び立ち来たのであって、過去に逆行していた4・3の方向が未来に向き直ったという意味は大きい。

   ▲「平和と人権」的価値の昇華…国民的関心を結集して

 4・3は、真相究明に伴う賠償と補償など正義に基づく精算手続きを経た後に、平和と人権という人類普遍の価値へと昇華する最終段階に入るべきである、という指摘だ。つまり、未完の課題を一つ一つ丹念に持続的に解決しながら、後の世代に対する価値の伝承を以て完全解決とする、その為の模索をしなければならないと言うことである。
 この過程において、4・3の真実を無視しようとする視線、古い理念、憎悪や敵対の言辞などを無くしていくことも重要な課題だ。これは、4・3を越えて、国内における過去精算の課題に直結するテーマでもある。4・3の完全解決の為には道民の力量を結集しそれを国民的関心が支えなければならないという理由は、ここにこそある。
 それはさておき、4・3特別法の改正が当面する最優先課題だ。犠牲者と生存者に対する賠償と補償、軍事裁判の無効化、受刑者の名誉回復、追加申請調査、等々、4・3解決の為の重要課題が残されているからである。
 文大統領は「済州は、深い傷痕の中にあっても、過ぐる70年間、平和と人権の価値を叫び続けてきた。今その価値は、韓半島の平和と共存へと引き継がれ、全人類に対する平和のメッセージとして伝えられるべき」だと述べ、「新しい歴史の出発点となることを願う」と強調した。【キム・ヒョンジョン記者】
(『済州日報』2018.4.4)