日々の喜怒哀楽を綴ります。

山王の階段

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この階段を登れば阿倍野区、しかも大阪市大医学部付属病院を核とした「阿倍野再開発地区」が広がる。かつて、この階段はスラムとスラムを繋いでいた。今や、かつてのスラムはモダンの象徴と化し、他方は飛田・釜ヶ崎へと広がって、近代大阪の汚穢を一身に開帳したままだ。
階上に住まう者は、階下を一顧だにせずとも日々を暮らせるが、階下に蠢く民草は今日も不条理と不平等に晒されながら糊口をしのぐ。階段を駆け上がっても、そこに解放はない。