猪飼野朝鮮大学 生協食堂
旅の途中で見つけた馴染みの店。
本当は誰にも教えたくないのですが、御同朋御同行各位に、こっそり教えます。
まず、ご自分で探索してください。
ただし、入店の際には、くれぐれも控えめに…
「どうしても場所が解らない・今すぐ行きたい。詳細情報を!」という方は、パギやんまでメールを。



AND OR

地名(大阪など)・品書き(おでん・ホルモンなど)で探すと便利!


宮川製麺所
 早朝から出勤・通学前の客で混雑する「非食堂」。製麺所の入り口に設えられた台所で、自分で湯がいて自分で食べる。都会で流行っている紛いもののサヌキウドンとちゃうで、ホンマもんの讃岐うどんぢゃ!
 うどん小・120円/大・180円/三玉・250円。あげ・90円/天ぷら類・70円〜。生姜、胡麻、刻みネギ…0円。出汁は落ち着いた味で、出汁だけのお代わりが欲しくなる。握り飯もある。湯気の向こうで働く人が、働きに出る・学びに行く人々に供するうどんを食せば、最高の朝を迎えられるのだ。
日向食堂
 2006年12月28〜30日、スペース【雑遊】での「マルセ太郎・酒場劇場」は3日間大入り満員の大盛況を得た。その打ち上げまでに、小一時間ほど時間があったので散歩をしていると「パリの街角に山谷・寿町・釜ヶ崎・笹島の屋台が出現したか?!」と思わせる佇まい。文句なし!カボチャの串揚げ50円、以下、なすび・牛・ブロッコリー・海老などは100円。「塩&ごま油」で食すキャベツの大盛り200円、これだけでもお腹が一杯になる。そして、極めつけは「白キムチ(250円)」とホッピー(400円) …。その他一品・小鉢ものも豊富。カウン ターだけの店だが、広い歩道に透明テントが張り出して、抜群の開放感。若いマスターの顔は「俺が料理人だ」と誇らしげで、二人の従業員も丁寧・親切・暖かい。夏も、いいだろうなぁ!
きく屋
 元・寿司職人の大将があげる串カツ。This is what Kushi-Katsu is like! ソースのつけ方、キャベツの存在意義、ジャンジャン街の歴史、板前の世界etc. etc.…美味と教養がハーモニーをなす。全品9 0円!(ただし海老だけは200円)
「串カツ喰うのに店先に並ぶアホがおる、並ばせるバカが増えた」頑固親爺の怒りは、人間性への優しい眼差しなのである。浮かれ腰で入店したらドヤされるでぇ、覚悟しぃや。「食」を哲学するものだけが、【きく屋】の客たる資格を有するのである。「新世界で一番旨い」というコピーはダテじゃない、まさにその通り!観光客&ド素人、お断り。おまはん等は「だるま」に並んでsomething like Kushi-Katsuでも喰わされとき。車椅子…皆が座れるように場所を作れば、もちろん大歓迎!
丸 徳
 大阪庶民の「食」の原点が、この看板に見事に具現している。「煮込みホルモン・琉球泡盛」−−丸徳は60年間、このスタイルを保持し続けている。この店に入って「臭い」と感じるなら、それは己の内なる差別だと肝に銘じよう。世上のブームなどは全く関係ない。そもそも「ブーム」は丸徳を知らない。島らっきょ、豆腐よう、海ブドウ、すくがらずなど、沖縄食材はもちろん、ホルモン煮込み、ホルモン豆腐、ホルモンうどん、ホルモンスープ、豚足、トマト、漬け物etc. etc.朝7時から飲める。泡盛や焼酎は当然、秘伝の 「黒胡麻焼酎」がたまらない!一杯250円、二杯飲めば充分回る…「どうやって作るの?」「あほ、誰がおしえるかい」。お姉さん、お母さん、絶妙のコンビネーションが実にいい。丸徳で、あぁ...今日も幸せです。
だるま
地下鉄大江戸線「門前仲町」から富岡八幡宮の参道にはいると、「だるま」がある。
剽軽なおじさんは「暇だから呑んでって」といつも言うのだが、いつも満員なのである。居酒屋の手本だ。味・値段・接客・雰囲気・客筋…どれをとっても一流。気取った「和のダイニングバー」なんてぇ処に行く奴の気が知れねぇな。
赤井某が台無しにした大阪・新世界の「だるま」とは、全く無関係。
くりはら
ホルモン文化の、もう一つの貌が見られる店。ミノ、肝、大腸 等の天ぷらがこの店の名物だ。
油かす入りの「素うどん」も絶品である。もちろん、おでんや一品物も豊富。一つ百円の天ぷらは、テーブルに置いてあるまな板の上で、小出刃で切って食べる。
ポン酢に粗挽き唐辛子のタレが、ホルモンの柔らかさに絡んで絶妙のハーモニーを奏でる。出刃包丁が各テーブルに置いてある店なんて、日本中探してもないやろな(笑)。
まさみ
どうして、今の今まで、この店を知らなかったのか!−−訪れる誰もがそう思うはずだ。「こんな汚い店、いや」と仰る御仁は人間の屑である。人生を考え直した方がいい、いや、もう手遅れだろうな。「まさみ」は人間の〈食〉という本質に根ざした唯我独尊空間である。己のなんたるかを知りたい者は、まず「まさみ」へ行くべし。ジンギスカン、ホルモン焼き、海鮮焼き、串カツ、丼、刺身、天ぷら、小鉢モノ、酒、ビール、焼酎、泡盛、ワイン、ウイスキーetc.…全てにおいて、そして、味・値段・佇まい・接客術…全てにおいて〈民衆〉の具象だ。
きくや
「なるとや」の裏に位置するこの店の名物は、他の追随をゆるさない「関東煮」だ。蛸は注文を聞いてから入れる、菊菜もある、梅焼、平天、厚揚、芋、げそ、ゴボ天…どれも絶品。ポテトサラダ、漬け物盛り合わせなど箸休めも豊富だ。そして、細麺のうどん!出しは昆布が利いていて鰹でごまかしていないところがニクイ。昼も夜も労働者で賑わう。グルメなどという愚鈍の対局にデンと位置する「賢者・きくや」に、「おでんはないどぅ!(笑)」。
いこい寿司
何といっても、シャリが旨い!丁寧な仕込みと、素直な舌触り。ネタは木津市場か?新鮮で全く気取っていない。安い、そして品のある寿司だ。この店の商いを象徴するのが「椎茸巻き」。昔、丁稚どんが藪入りに食べた…かどうかは知らないけれど、そんな庶民のささやかな喜びを象徴するような名物である。佐賀県出身の親爺さんと浪速女の女将さんが、何十年もかけて育てたこの老舗、誰が継いでくれるのやろなぁ.....。
ワンショットバーである。数百本並んだ洋酒の瓶、カウンター内は広く、3人のバーテンダーが黙々と仕事をしている。作り笑いやお世辞、無駄話は一切無い。手が空くと、かち割りにナイフをシャカシャカと当てて、丸い氷をこしらえていく。[g] の氷のグラスに入る氷は、すべて丸いのである。マスターの知識量は並大抵ではない。どんな銘柄の酒についても、「ええっと、○○のような…」という客の曖昧な質問にも、すべて正確に答えてくれる。そして、その銘柄を出してくるのだ!!弱冠31歳の天才バーテンダー此処にあり!。[g] にまぼろしの銘酒はない。旨い酒は、すべてここにある。東 京・名古屋・京都・大阪・広島・福岡…大都市のワンショットバーは[g] に敵わない。
グリル・マルヨシ
別名、キッチン・マルヨシ(どっちでもエエの)。戦後、進駐軍相手に始めた「フランス家庭料理」の老舗。<フレンチ>などと気取ってはいない。飽くまで「庶民的洋食屋」なのである。しかし、料理は超本格派、値段は安い!煮炊き・揚げ物は全て、な・な・な・なんと、石炭ストーブで調理されるのだ。このストーブを見るだけでも価値がある。メニューは、敗戦直後と変わっていない。二代目シェフの料理談義や昔話もいい。古き良き「旭町」の心意気が残っている。
明治屋 【めいじや】
居酒屋の典型・手本・鏡である。他の追随は無理。百年前にタイムスリップする店内に、酒樽がデンと鎮座する。この樽が空っぽになれば閉店。肴はすべて手作りで、五〇種類はあるだろう。気取らず、粛々と酒を売る。飾らず、営々と客と対峙する。昼間から飲み始めて、一度でいいから肴をすべて注文してみたい!「差し向かいで座れる畳の席」が二つだけある。あとは、三方を囲むカウンターと、長い食卓が四つ。大声と長居は無用。予約はできない。
○○○○ 【???】
「ここのお店の屋号は何ですか?」
「うち、名前がないの。なんかイイ名前がないかなぁと思ってるうちに36年経っちゃった(笑)。」
とんでもない店である。
ここのお母さんは「嫁に来てからずっと揚げてますから」と屈託無く話す職人。串揚げ、一品、全て安くて旨い。小鉢モノは\150〜、串カツは\70〜。串カツのたれが2種類あって、ソースと「唐辛子&葫ベースの特製タレ」がある。形容の仕方がない…beyond description, なんとも美味。新世界を脅かす強者、横浜・野毛にもあり。
周恩来も毛沢東も食べたという(?)、有名な「三陽ラーメン」の向かえにある。実は、三陽ラーメンに来て、満杯だったので、この店に立ち寄ったのが運の尽きならぬ「付き」。この串カツを食べずに死ねるか!
ふ じ
昔、七ツ寺共同スタジオのすぐ近くに「おかちゃん」という"とんちゃん焼き"のお店があった。椀子蕎麦よろしく、小皿に盛った"とんちゃん"を次から次に、もうもうと煙のあがるガス台に置いてくれる。当時、一皿90円!10皿はとても喰えなかった。因みに、大関・朝潮(二代目)が若松親方になった頃、付き人と一緒に「おかちゃん」にやってきて、二人でかるく40皿ほど平らげたのを見た…「おかちゃん」がなくなって意気消沈していた私たちにとって、「おかちゃんの伝統を引き継ぐ」を誇り高く自認する「ふ じ」の出現は福音であった。秘伝・味噌だれの味は、猪飼野の諸店をもはるかに凌駕している。メニューも大幅に増えた。マンセー!
さかえ亭 【さかえてい】
堂々と「関西風串カツ」を掲げる老舗。新世界に負けない味と値段で、一本一本の丁寧な揚げ方は感動すら覚える。ソースも2種類あって「ニンニク・ソース」の味が絶品。七ツ寺でのライヴの後、「終幕」でほろ酔い、「ふじ」で腹ごしらえ、そして「さかえ亭」で仕上げだ!茶漬けも、自家製らっきょもおいしい。<食い倒れ・大阪>は、さかえ亭の前に沈黙するしかない。大将の謙虚さと笑顔は、まさに職人のそれである。

 

金壺食堂 【きんつぼ しょくどう】
「これは鯣の甘辛煮?」「これはハムだ…」「ホルモンでしょ…」いいえ、すべて精進料理です。台湾精進料理のバイキングが、朝早くから500円で食べ放題です。
もちろん、飯も汁もお粥も、おまけに春巻きもあるよ。とにかく、500円! 美味い・安い・丁寧・驚愕−−何拍子も揃った奇跡的な食堂。『壷屋焼き物博物館』を見学して、「やちむん通り」をあるいて太平市場へ行く前に寄りなさいね。

 

なるとや
二代目女将AYさんは、じゃりン子チエの進化形である。
チエちゃんは5年生のままだが、AY坊は25年経っても18歳のままである。彼女こそ、「元気」の見本「勇気」の手本!
料理は、魚を中心にチヂミなども豊富。6時までに行くと生ビールが、思いっきり安い。

 

入舟 【いりふね】
百冊の駄本を読むよりは、ここのオモニに拝謁かなえば、「在日」のなんたるかがわかる。当年81歳、深夜3時まで営業。「昔は朝5時までやっとった」串焼きホルモンの元祖である。
仕込みの手際の良さ、生食でもいけるホルモンの新鮮さ、電卓など使わない計算の確かさ…「メヌリ(嫁)がようやってくれる」とオモニが言えば「お母さんには誰も勝てません」とメヌリが言う。
なんという美味さと安さ! 猪飼野と三休橋にも支店があって、「子供らがやってる」んだって。
同志諸君、ホルモン文化は立派に継承されたぞぉ〜〜。

 

やよい商店 【やよいしょうてん】
猪飼野新興勢力の筆頭。八百屋だったのに、いつのまにか串カツ屋になった。若夫婦に子どももできて、屋台風の店はいつもat home。気合いの入れ方がちがう。牛串が60円だぞ!コロモのこだわりは、さすが料理人・若大将の腕だ。焼酎の豊富さ、
沖縄料理へのこだわり…「在日」ニューウェーブの登場である。

 

うまい堂 【うまいどう】
太鼓饅頭(今川焼・巴焼)、お好み焼き、冷やし飴、ソフトクリーム、アイスクリーム饅頭…庶民の贅沢がここにある。
自慢じゃないが、この店とは40年の付き合いぢゃ。ほんまに「うまいどぅ!」店名まで洒落(笑)。
夏も冬も「冷やし飴」は、うまいどぅ!

 

鶴見橋食堂 【つるみばししょくどう】
うどん・そば・丼モノ・寿司 一式。
「ちょっと今日は、つる食行こか」が、どれほど幸せだったか。貧乏人が「ちょっと」贅沢できた、戦前からある由緒正しき店である。白木の見事さも、しかと見よ。

 

揚子江 【ようすこう】
ここのラーメンより美味いラーメンは存在しないと断言する。透き通ったスープと細い面−−具に頼るような、ギトギトで味覚音痴を釣るような紛い物を尻目に、40年「ラーメン」を作り続けている。
ワンタン麺が550円…信じられるか? 勘定の際にもらえる「10円割引券」も嬉しい。

 

ピーコート
猪飼野朝鮮大学のパーラーである。
ピーナッツの皮で燻すという手作りのベーコン! そしてピザ、パスタ、カレー、角煮など、料理も絶品揃い。
豊富な洋酒と粋な客筋の爽やかな会話を楽しもう。桂あやめの基地でもあるから、騒ぐなよ。じっくり食べて、飲むんやで。ほんで、店内常備の芸人さんらのチラシは、必ず持って帰ること。できれば「会」へ行くこと。

 

牧野 【まきの】
鶴橋駅から猪飼野へ向かう中間点に位置するイカ焼き屋さん。なにも解説はいらない、イカ焼きはここで食べなさい。残念ながら夜店のイカ焼きは、おしなべてメリケン粉が薄くてイカも卵も新鮮ではなく、おまけに高い。牧野で食べましょう、おばちゃんの美味しいイカ焼きを。

 

越源 【えちげん】
所謂「通天閣下・公楽座並び四軒」のうちの一軒。カラッと揚げるドライタイプ串カツの雄である。
牛カツは70円、ネタは50種類ぐらいあるだろうか。「ゴボウ」「鶏カツ」「スパムDX」など、新商品開発にも力を入れている。
「新世界はニューヨーク」という大将は、大のローリング・ストーンズ好き。11:30 AM ごろから飲める。

 

かめや
かめやは2つの機能を有している。
一、揚げたての天ぷらを買える店。
イカ・げそ・玉葱・茄子・南瓜・ちくわ・薩摩芋・馬鈴薯・鰺・鯖・土生姜・インゲンetc.が一つ90円。海老は180円。
二、飯と汁とおかずで、店内で食事できる。
汁は、みそ汁・玉吸・豚汁。おかずは天ぷらだけ、自分で選ぶのだ。「メシ中、みそ汁、天ぷら4ヶ」で540円…信じられるかい?

 

てんぐ
言わずと知れた「テッチャン鍋」の店。
自家製マッコリがいつもあると思うなよ。世界一のどぶろくぢゃ、心して飲むんやで。
ここのアボジSさんは発足期全学連の闘士。鍋をつつきながら、筋金入りの「在日魂」に学べ。
心身が疲れれたら、鮑のお粥で恢復。「韓国大好き!」なんてノリで喋ったら、塩撒かれる(かも…)。奥座敷は、小宴会に最適です。

 

伝八 【でんぱち】
喧噪と乱痴気のなかで、ここだけは別世界である。鰯と牛タンが名物。鰯の刺身・つみれ・フライetc.鰯尽くしも格別だ。あとは山菜と魚介類の美味を楽しもう。
棟方志功の版画(本物)を見るだけでも値打ちがある。
地酒も豊富で、この値段…江戸っ子でなくても嬉しいやね。

 

末廣 【すえひろ】
大阪庶民の主食・お好み焼き&焼きそばを、由緒正しく伝承する店。
「千房」や「ぼてじゅう」に対するアンチ・テーゼである。
年季の入った鉄板を見よ、メリケン粉の妙味を味わえ。
最初から<ミックスモダン>は、傲慢至極。初心者は「豚玉」か ら!

 

大万 【だいまん】
ジャンジャン町を南へ抜けて、横断歩道を渡り、気合い入れて暖簾をくぐれ。
焼酎100円、串カツ・ホルモンフライ・ホルモン串が一本30円。昔は5円やった。それが10円、20円となり、3年前についに30円…みごとな「揚げ職人」のおやさんは引退。
「ミツルのお母ぁはん」がガンバッテはる。昔・昔、織田作之助も来たとか。
油がきついから、胃腸の弱い人は下痢覚悟で喰いや。

 

ときわ食堂 【ときわしょくどう】
大衆食堂の原形のようなお店。
おでんの大蛸は絶品。煮物・汁物は濃いめの味付け。飯はでかい。あたりまえぢゃ、汗びっしょりで働く労働者、タクシーの運転手さんなんかが常連なんやから。
向かいは有名なジャズ・バーのBABY。

 

やっこ
所謂「通天閣公楽座横四軒」のうちの一軒。
55年の歴史を誇る串カツ屋で、大将は2代目。
日本全国、何処を探してもこんな贅沢な「ころも」はない。まさに「天ぷら」やのうて、「フライ」なのだ。ドライタイプ串カツの雄。

 

たつや
ホルモン鍋の古典。豆もやしのゆで方を見よ!ここには、宴会など存在しない。
搾取され疎外された労働で得た、ほんの僅かな報酬を、少し贅沢につぎ込んでも値打ちある、味・量・もてなし。
素人は入るな(いや、入れない)。

 

丸若 【まるわか】
ホルモンうどんの老舗。
なぜか、釜ヶ崎周辺のホルモン料理を出す店には、かならず泡盛がある。
ホルモンうどんと飯、おかず一品に泡盛…あと、なんの贅沢が要る?
暑い夏も寒い冬も、ホルモンと泡盛がプロレタリアートの疲れた体を癒してくれるのだ。

 

権兵衛 【ごんべえ】
厨房には、ホルモンを味付け無しで煮込む大きな寸胴が一つだけ。店の前には焼きそばの台がせり出す。
「盛り」は煮込みに塩とネギをかけてくれる。
「焼きそば」の肉も、ホルモンうどん・ホルモン中華そばの具も、皆、この魔法の寸胴から出てくる。焼きそばは「二つ玉」が標準。「一つ玉」なら「焼きそば小」と言わなあかんで。
自家製の漬け物は絶品。飯・焼きそば・ビール・盛り…腹一杯で900円。

 

一幸寿司 【いっこうすし】
駅から、FMわいわいへ行く途中にある。
なんとも上品な寿司である。昼の定食は880円でかなりお得。酢のきかせ方がいい。シャリは堅めで、「しっかり型」の小振り。
カウンターだけの店だが、「孤独」を邪魔されないのがいい。大将の人柄だろうな。

 

梅八 【うめはち】
割烹着のお姉さん達が心の籠もった肴を出してくれる。
おでん、刺身、煮物類も充実。「ほっと」したい時、<梅八>のお袋の味がいい。
34年の歴史を誇る正しい居酒屋。
人間国宝・李梅芳先生の御用達店です。

 

初音 【はつね】
酒・肴、すべて300円!おでん、串カツは「2本\300」。
刺身は、カンパチ、鰺のきずし、烏賊、蛸など、新鮮な本格である。
300円と侮るなかれ。今日も嬉しい、庶民の味方なのである。
ただし、長居は無用。

 

松葉総本店 【まつばそうほんてん】
立ち飲み串カツの元祖的存在。一本一本が大きい。
湯豆腐、冷や奴、ナメコおろし、トマト等、一品も充実。
ここのソースを見習ってほしい。これが、大阪のソースやで。どないブレンドしてるか?−−教えてくれまへん。

 

串太郎 【くしたろう】
ガード下の名店。
焼き鳥、おでん、串カツなど80円からという、正しい居酒屋。
仕事帰りに仲間と一杯。串太郎は、そんな労働者の店です。
焼酎・日本酒も各種そろっていて、珍しい銘柄がお手ごろ価格。食事もできます。

 

北京亭 【ぺきんてい】
本格的北京料理。なによりも、箸袋に載せられた「舌代」に惚れたね!
《世界中、どこの国の人も、自国に誇りを持ちたいと思っています。大国でも小国でも同じです。
私たち中国人は、日本の人がわが国を「シナ」と呼ぶとき、耐えがたい抵抗を感じます。
中国人が祖国を「シナ」と呼んだことはありません。同じ漢字を用いる日本の人が中国を「シナ」と呼ぶとき、私たちはどうしても日本が中国を侵略し、中国人を侮っていた頃の歴史を想起してしまうのです。
両国人民の子子孫孫の友好のために、どうか「シナ」といわず「中国」と呼んでください。正式名称は「中華人民共和国」です。   北京亭主人敬白》

 

丸玉食堂 【まるたましょくどう】
豪快な台湾料理。
いくつも並んだ「寸胴鍋」から、魔法のように料理が作られる。
つるしてある「チョリソー」は絶品。豚足・ロウ麺(ラーメンとちゃうで!)・チョリソー、それに御飯…千円でおつりが来る。

 

創華飯店 【そうかはんてん】
他の追随を許さない、味・値段・接客とも「アジア一」の店。
素材の良さで勝負する凄腕の料理人HM子さんは、パギやんのファンでもある。なんせ、「歌うキネマ」を全部見ているんだから。
料理とはなにか−−手本のような店である。

 

茂利屋 【もりや】
「ガード下」の屋台が消えて、残ったお店の一つ。
この店の55年の歴史は、ホルモン串焼きの歴史そのものでもある。
バラ・ハラミ・タン・ミノ・ウルテ・コリコリ・チレ・ツラミ・センマイ・テッチャン…「豚足」も、美人女将が焼いてくれる!

 

源氏 【げんじ】
立ち飲みの原点。
串カツ・関東煮の品揃えは圧倒的。湯豆腐、土手焼きも他店とは一味違う。
カウンター内のチームワークは、見ていて惚れ惚れする。
一升瓶からワインを注いでもらうと、なんだかリッチな気分になるんだな、これが。

 

すし幸 【すしこう】
200円と400円、立ち食い寿司・すし幸には、この値段しかない。だから、まず「鰻ダブルで」とたのむ。巻き寿司の海苔と赤だしが旨い。シャリは柔らかめで、ネタの新鮮さはさすが鶴橋屋台の面目躍如である。33年の歴史は、伊達やおまへん。